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掲載開始日:2024年3月29日更新日:2026年4月6日
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市が管理する防災井戸等における有機フッ素化合物(PFAS)に関する水質検査の結果と今後の対応
有機フッ素化合物「PFAS」のうち、PFOSやPFOAは、幅広い用途で使用されていましたが、現在は国内での使用・製造が原則禁止されています。
これまでに国や東京都が行った地下水の水質検査により、都内においても国の定める指針値を超過する地点があることが分かっております。
市は、環境省が公表した「PFASに関する今後の対応の方向性」に基づいて、水質検査の実施や情報発信などを行っています。
引き続き、国や東京都、市のPFAS専門アドバイザーと相談・連携しながら、市民生活への影響と不安の解消に努めて参ります。
令和7年度における市の防災井戸等の水質検査結果
環境省が公表した「PFASに関する今後の対応の方向性」に基づき、国・東京都と連携するとともに、市のPFAS専門アドバイザーからの助言を受け、市内における環境モニタリングの強化の一環として、市が管理する防災井戸等の水質検査を実施しました。
検査結果による市内の地下水の状況についてお知らせします。
測定地点
市の管理する防災井戸29か所と湧水1か所の計30か所
防災井戸等について、いずれも飲用には使っておりません。
(注)第一小学校、石原小学校は、水量不足などにより令和7年度は採水不能
検査時期
令和7年12月
検査項目
3項目(PFOS、PFOA、PFHxS)
指針値等
現在、国による規制値はありません。地下水における指針値として、PFOSとPFOAを合わせて、0.00005mg/L(50ng/L)が設定されています。
この「指針値」は、人(平均体重50kg)が生涯にわたり、毎日2L飲用したとしても健康に影響がない値として設定されています(環境省「PFOS,PFOAに関するQ&A集」)。
水質調査結果
採水不能箇所2か所を除く全ての地点(28か所)で、国の定める指針値以下となっています。
各地点の測定値は下記のファイルのとおりです。
検査結果に対する調布市PFAS専門アドバイザーからのコメント
今回の水質検査結果について、市民の皆様に向けて、環境分野の専門家である3名の調布市PFAS専門アドバイザーからコメントをいただきました。
東京農工大学高田秀重名誉教授(専門:有機化合物(化学)・調布市環境保全審議会会長)
今回調査・分析した調布市所有の防災井戸27地点と湧水1地点、計28地点全てからPFAS(PFOS、PFOA)が検出されたが、いずれもPFASの指針値の50ng/Lを下回っていた。また、これらの地下水は飲用には供されていない。これらを考慮すると、調布市内の地下水のPFAS汚染による市民の健康リスクは、現状、小さいと考えられる。しかし、調査した全地点でPFASが検出されたことと半数以上の23地点のPFAS濃度が指針値(50ng/L)と同じ2桁台であることを考えると、今後もモニタリングを継続し、安全・安心を確認することが望まれる。
東京大学大学院德永朋祥教授(専門:地圏環境システム学・東京大学大学院新領域創成科学研究科)
調査対象の防災井戸等は飲用に供していないとのことですので、引き続き飲用とはしないということについて市民の方々と理解を共有いただくことが重要と考えます。市としてこのような調査を継続して行い、また、その結果を市民の方々へもお伝えされていることについては、今後もぜひ続けていただきたいと思います。なお、検査されている項目の濃度に加え、地下水位や、他の水質項目の特徴の情報収集や整理も進めていただき、地域の地下水の現状をよりよく知ることにも努めていただくことを期待しています。
東京都立大学奥真美教授(専門:環境規制(法学)・調布市環境保全審議会副会長)
調布市では令和5年度から継続して市が管理する防災井戸等の水質調査を実施してきています。3年間の経年変化を見ると、初年度に暫定指針値が超過していた一部の箇所も含めて、令和7年度は調査対象となった全ての箇所で指針値内に収まる結果となっています。今後も、経年的な傾向を把握して、状況を分析・評価したうえで、適切な対応につなげていくとともに、市民等に対してタイムリーで的確な情報発信を徹底していただくようお願いします。
水道水は安全です
市内の水道水は、東京都水道局が定期的に検査を行い、国の定める水質基準を超えるおそれがあれば直ちに井戸からの取水を停止し、水質基準を大幅に下回るよう安全性を確保した管理を行っておりますので、安心してお飲みいただけます。
市以外が管理する井戸の水質検査
市以外が管理する市内の井戸(防災協力井戸と揚水井戸)を対象に、PFASの水質検査の実施を募集し、計44か所の井戸において実施しています。
検査結果については、井戸の管理者へ個別に通知しています。
食品健康影響評価について
PFASに関する食品健康影響評価について、令和6年6月に、内閣府の食品安全委員会より評価書が公表されています。評価書においては、「現時点の情報は不足しているものの、通常の一般的な国民の食生活から食品を通じて摂取される程度のPFOS及びPFOAによっては、著しい健康影響が生じる状況にはないものと考える」との見解が示されています。
市の今後の対応について
市では、環境省が公表した「PFASに関する今後の対応の方向性」(令和5年7月)及び「PFOS及びPFOAに関する対応の手引き(第2版)」(令和6年11月)に基づき、市内における環境モニタリング強化の一環として、令和8年度においても、市の管理する防災井戸等30か所については水質検査を継続し、市のPFAS専門アドバイザーからの助言を受けながら、市民の不安解消・軽減に向けて適切な対応を図って参ります。
参考:国、東京都の指針等
- 環境省「有機フッ素化合物(PFAS)について(今後の対応の方向性、Q&A集、対応の手引き)」(外部リンク)
- 食品安全委員会「有機フッ素化合物(PFAS)評価書に関するQ&A」(外部リンク)
- 食品安全委員会「PFOA及びPFOSに対する国際がん研究機関(IARC)の評価結果に関するQ&A」(外部リンク)
- 東京都「有機フッ素化合物に関する東京都の取組」(外部リンク)
- 東京都「PFASに関する電話相談窓口」(外部リンク)